建設社会工学科の教育プログラムは平成26年度(2014年)に受審し、平成27年3月にJABEE認定されました。
教育機関名:九州工業大学工学部
認定プログラム名:建設社会工学科
認定分野:土木分野
認定期間:2014年4月1日から3年間
★技術者教育プログラムとは★
日本技術者教育認定機構(Japan Accreditation Board for Engineering Education1(JABEE))が、「国際的に通用する技術者を育成する教育プログラム」と認定した教育コースであり、国際的基準(ワシントン合意)で「教育の質」が保障されたプログラムであります(図-1)。教育版ISOとも言われています。現在、ワシントン合意加盟国は、アメリカ、カナダ、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア、フィンランド、南アフリカ、香港であり、暫定加盟国が日本、ドイツ、シンガポール、マレーシアです。今後、世界中に広まっていく可能性が大です。
図-1 技術者教育プログラムの役割
★JABEEで認定されたコースを修了すると★
技術者の資質国際的なレベルで競うような分野の企業では、当然、認定を受けたコースの学生を優先的に技術者として採用することになります。また大学卒業後、海外にて業務を行う場合、認定コース修了者のみが工事や施工、または技術指導への従事を許可されるということがあります。さらに、わが国には従来から技術士の制度がありますが、このJABEE認定教育プログラムを修了すると、技術士第一次試験が免除されて、従来の技術士補の相当する「修習技術者」として直接実務修習に入ることができることになります(図-2)。
また、FE (Fundamentals of Engineering)試験に対応できる教育・学習が可能となる。【FE (Fundamentals of Engineering) :アメリカのPE試験の一次試験(工学士取得見込みの4年生以上が国内で受験可能)、PE(Professional Engineer):国際業務に求められる技術者の資格(PE取得後4年間の実務経験の後、受験資格)】
図-2 JABEE認定教育過程修了から技術士への道
★JABEE認定プログラムの修了方法★
国際的に通用する技術者を育成するための「学習・教育目標」を達成するために設定された、「学習・教育の量」を満たし、またそのための「カリキュラム」に沿った科目の単位を取得すれば、この教育プログラムを修了したと認定されます。
★認定基準★
「教育の理念と目標」にある「学習・教育到達目標」をご参照ください。